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be born with weeping for sorrow

 

「最初の死で翼を失くし、2つ目の死で光輪を失くした。3つ目の死で体を失くし、4つ目の死で影を失くした。そしてわたしは心だけになった」

 

 最初に気づいたのは、頬を伝う冷たい感触。
 ――わたし、なんで泣いているんだろう?
 赤レンガの町を臨む草原の丘、色褪せた緑のただ中にわたしは立っていた。
 ももの辺りまですっと伸びた草が風にかすかに揺れている。
 ――どうしてこんなところにいるんだろう?
 わからない。何かを思い出そうとしているのに、何を思い出そうとしてるのかわからない。何か、こわれてしまった。
 そうしていると、みぞおちあたりに穿たれた穴を風が、ひどく不気味な音を立てながら通り抜けていく。そんな心地がして、うずくまった。

「お嬢ちゃん、どうしたんだい?」
 振り向くと杖をついた老人がいた。老人は目深にかぶった山高帽のつばをついと持ち上げると、おじいちゃんみたいな優しげな眼を私の向けた。
「どうして泣いてらっしゃる」
 わたしは答えることができなかった。答えを知らなかったのもあるが、それよりも驚いたことがあった。
「羽が・・・」
 老人の背中には、そこにあってしかるべき白い翼がなかった。
 老人はなにか納得した風で口から「あぁ」とやや高い声をもらした。
「新しくきた人ですか」そう言って背中のあたりをつついて見せた。
 はっとして背中に手をまわしてみる。そこに羽はない。
「そうかぁ」
 老人は空を見上げて、何か考えているように見えた。
 わたしもつられて空を見上げてみる。
 空はぼんやりと白く、もやがかかっているようで、よく見ると黄色や、赤色や、青色が混ざっているような気がした。太陽は見えないけど、不思議と明るかった。

「かなしいことが あったんだねぇ」
 
 老人のその言葉は、風のようだった。
 わたしは、先の問いに対する答えを知った。
「――・・・うん」
「そうかぁ」
 おじいちゃんは帽子を目深に被りなおし、赤レンガの町に向かって歩き出した。
 わたしもそれについて歩き出した。泣きながら。
 わたし達は羽を失った。他にもきっと、取り戻せないだろうものをたくさんなくした。
 それでも
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 少年はふとした疑問を父親にぶつけてみました。
 人間はどうして泣きながら生まれるのだろう。
「それは、この世に生まれることが嬉しいからだよ」
 しばらくして部屋の中から大きな泣き声があがりました。
 それから手術中のランプが消えてお医者様がでてきました。
 元気な女の子ですよ、とおっしゃいました。
 その元気な女の子には、白い翼も光る輪もありませんでした。

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輪廻転生の話とは違います。

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